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60歳のチャレンジ その3 ~やったー!Top of Africa~

みなさん、こんにちは。代表の山本です。

今回はいよいよ登頂まで、感動の瞬間です。

 

私は学生の頃、自分の原点ともいうべき1冊の本に出会いました。冒険家の故植村直己著の「青春を山にかけて」という本です。自身の山好きで気付いたら6大陸最高峰を登ったという内容ですが、当時の私を熱くさせたのはこの本を通してチャレンジすることの素晴らしさを知ったからです。そんな想いも今回のチャレンジに結びついています。ちなみに今回のアフリカ行きでもこの本を持って行きました。

 

キリマンジャロ山は「特別な技術が必要ない部類」では世界で一番高い山と言われています。先日も11歳の日本の女の子が登頂したというニュースがありました。今回選択したルート(把握しているだけで6ルートある)は上り6日間、下り2日間の全行程8日間。登り始めて5日目までは、3000m〜4000mの高原台地、かなりゆっくりのペースのためか、それほどきつく感じません。ガイドも「Pole Pole(ゆっくりゆっくり登れ)」と声をかけてきます。高原台地から見上げるキリマンジャロは更に2000mの山があるようで、雄大、いえ圧倒的な威圧感すら感じる山容です。本当にあの頂上まで行けるだろうか?そんな不安も徐々に膨らみ始めます。

 

6日目、昼頃にキャンプ地に到着、夕食後すぐに就寝、最後のアタックは夜の11時に出発とガイドに告げられます。一挙に1200mを登らなければなりません。月明かりに映える巨大な山塊、ゴールは遥か遙か遠く、そして上に見えます。本当にいけるのだろうか?指先の感覚がなくなるような寒さ(-10度以下?)、酸素は薄く(平地の半分以下)、険しい急坂を登らなければなりません。こんな余裕のない登山は初めてです。本当に本当に辛かったのです。「自分は何故こんな辛いことをしているんだろう?」「この場でうずくまって眠りたい(低酸素の典型的反応)」「単純に1歩1歩」を考えながらの7時間!です。ガイドも「You are Simba! Hakuna Matata!(お前はライオンだ。大丈夫!)」と励ましてくれます。歩き続けること7時間、満天の星空が白み始め夜明けを迎えるころ、50mほど先に写真で見覚えのあるキリマンジャロの頂上が見えてきました。5895m、アフリカ大陸最高峰、ついに極めました!「ああ!ついたよ!出来たよ!本当に出来たよ!」気づいたら大声で「やったー!!!!」と叫んでいました。今までに味わったことのない達成感です。登頂の瞬間の動画も子供たちに見せましたが、「よっぽど大変だったんだね」と言っていたそうです。私のチャレンジ、少しわかってくれたかな?

 

この旅行を私はあえて「チャレンジ」と言ってきました。私はチャレンジとは自分のやってみたいことを、その過程を通して新たな自分を見つけ、成長させていくことだと思います。上述の植村氏も著書の中で、登山は過程が最も重要だと述べています。歳に関係なくチャレンジというものは人間を成長させるものだと、今回の登山で改めて思いました。

 

私たち普段の生活の中にも大なり小なりのチャレンジがあると思います。子供であれば尚更。私たち「あかいけの杜」もどんなに小さなチャレンジでも見守り、それを讃えることを心がけています。そういったチャレンジの積み重ねが自信につながります。これは大人になった時、大きな礎になると信じています。

これからも私たちは子供たちと共にチャレンジしていきたいと思います。

 

 

 

 

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